キスの相手はあなただけっ!!



俺が恋を嫌いになる前の話。
小5の時の話だ。



「今ってどうなってんだよ~。」

俺は顔を机にふせていった。
すると

「聖夜。おまえ
大丈夫か?」

と友達の野本 優太が聞いてきた。
優太は俺の次にモテている男子。
俺の親友といってもいいぐらい。

優太はテニスをやっているけど
俺は野球。

「いやさー。今って、
かわいい女子がいないな~
と思って。」

そう小5には
かわいい女子なんていない。
告白してくる女子は
みんなかわいくない。

「そうかな~?
いると思うけど・・・。」

な・・・なんだとー!
優太!頭大丈夫か?!
いないって!
絶対いないって!

「はぁっ??
おまえまさか
好きな人いるだろ?」
「いないしー。」

隠しても無駄だ!
おまえのほっぺたが
真っ赤なんだよ!

「いる!」
「いない!」
「いる!」
「いない!」

おとなしく白状しろー!

と言おうと思ったとき
大きなどなりごえが聞こえた。

「こらー!優太!
あんた日直でしょ?
このプリント配りなさいよっ!」

水谷 七海か。
俺たちのクラスの
学級委員長。
とってもかしこい。

モテモテで
かわいいほう。
でも性格は・・・
悪い方かも。

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