キスの相手はあなただけっ!!
「はいはい!さっさと動け!
バカ優太!」
水谷は優太を押しのけて
優太が座っていた席に座った。
まぁ俺の前。
「・・・。
なぁ水谷。
おまえってなんで優太ばっかり・・・。」
注意するんだ?と言うまえに
「うざいからにきまってんじゃん!
もうほんとにっ!」
と言われてしまった。
水谷は髪をくるくると指で巻く。
サラサラした髪が風に揺れている。
その仕草に俺はドキッとした。
べ・・・別に好きになってないぞ!
女子ってこんなことするんだって
思っただけだし・・・。
好きじゃねーぞ!
好きになるわけねーじゃん。
こんな性格悪いやつ。
どこがいいんだよ・・・。
とずっと思っていた。
でもあることがきっかけで
俺は初恋をした。