キスの相手はあなただけっ!!
俺は練習の成果を発揮して
頑張って走っていた。
もちろん今のところ1位。
1番前にいる。
しかし・・・
コーナーを曲がろうとしたとき
左足をくじいた。
そのおかげでスピードが遅くなり
みんなに抜かされていく。
幸い最後のやつには抜かされなかったが、
結果は最悪に4位。
いままで
こんな順位とったことなんかない。
俺はすごく落ち込んでいた。
すると
「足、大丈夫?
くじいてたの見たよ。
痛かったんじゃない?
しょうがないよ。別に聖夜は悪くないよ。
最後じゃなかったんだし大丈夫。」
水谷の優しい言葉。
俺は水谷の顔をみた。
するとかわいい笑顔で
俺を見つめていた。
「足、くじいてても
頑張ってたね♪
あたし尊敬しちゃった。」
こんなこと言う水谷、
初めて見た。
こんなにかわいい水谷、
初めて見た。
「あたし、聖夜の分まで頑張るよ。」
そう言い残して水谷は
スタート位置に立った。
結果、水谷は1位だった。
1位でゴールしたとき
こっちにVサインをした。
とびっきりの笑顔で。
その瞬間俺は水谷・・・
いや七海を好きになった。
七海を誰にも渡したくないと思った。
初恋をした。