キスの相手はあなただけっ！！

新しい恋 ～ＳＥＩＹＡ～

失恋した日から俺は
恋が嫌いになった。
もうつらい思いをしたくなかった。

恋はもうしない。
したくない。
自分にそう言い聞かせた。

友達は「恋は勝手になっちゃうものだよ。」と。
だけど俺は勝手になんかならないとおもった。
だからもう恋なんてしないんだ。





１０月。
祭りシーズン。
俺は祭りの屋台の乗り子。
屋台というのは
人がかついで動かす乗り物（？）。
そしてそれに乗って
太鼓をたたくのが乗り子。
その乗り子は６年生しか乗れない。

休憩時間。
屋台が神社に入る前に
休憩時間がある。
その時に俺は優太と一緒に
店をまわっていた。

優太はあいかわらず機嫌が良い。
鼻歌を歌うぐらい。
ていうか彼女と祭りこいよ！！

「よっ！時澤！」

はぁっ？
誰だよ！時澤って。
てかいきなり
なんだよ！！

・・・・。
ん・・・？
ちょっと待て？
時澤・・・？
聞いたことあるような・・・。

そう思い俺は優太の方を向いた。
すると突然優太の隣にいた
女子が叫んだ。

「ん・・・？
あーーーーーっ！聖夜！」

あ。でた。ピーチメガネ！
本名は時澤　マリア。
小学校の時は委員会が同じだった。
１つ年上。

まぁ、
川原からは年上にはみられてないけどな！
どんまい！時澤メガネ！