キスの相手はあなただけっ!!



時澤はとてもからかいがいがあって
かわいい。
性格はよくわからないけど
優しいと思う。
委員会の時は
結構なんでも手伝ってくれたし・・・。

俺は「ピーチメガネ!」
と時澤に言った。

「な・・・。
なによ!ピーチメガネって!」

いや。おまえのメガネの色!
ピーチ色してんじゃん!
よく見ろよ!

俺はそう思い優太に

「だよなー。」

と言った。
すると時澤は少し悲しそうな顔をした。
その表情がかわいくて
キュンとしてしまった心。

うそだろ?
この感じって
七海を好きになったときと
同じ気持ち・・・。
まさか・・・。
恋しちゃったか?


最悪だ。
でも俺はハッとして
時計を見た。
もう乗り子が集合しなきゃいけない時間。

「俺、乗り子だ!
優太行ってくる!」
「いや。俺も行く!」

優太は俺の後を追った。
走り去った。

しかし俺は走り去る時さりげなく時澤を見た。
時澤は悲しい目で
優太を見ていた。
まさか時澤は優太のこと好きなのか?
そう考えると俺の胸が
チクッ
と痛んだ。

しかし時澤は俺と目が合うと
ニコッと笑顔を俺にむけた。
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