キスの相手はあなただけっ!!
「ねー。優太。
こんなことして七海に
怒られない?」
「うん。大丈夫。
だってあいつ、時澤LOVEだし。」
「なにそれ!」
「いや!ほんとほんと!
だってこの前も学校で・・・。」
優太。
あんたは七海の話になると
よく話すね~。
ははっ!
七海。
あんたがうらやましいよ・・・。
こんなにも
大事にしてもらってるんだし、
愛してくれてるんだし。
私は失恋した。
しかも、今、目の前にいる人に。
本当は泣きたいんだよ?
この笑顔も
このテンションも
すべてウソ。
本当は泣きたいの。
大泣きしたいの。
でもね。
いきなり泣いたりしたら
優太困っちゃうよね。
だからがまんしてるの。
今だけ。
今だけは普通の私でいたいの。
多分優太と別れたら泣いちゃうかも・・・。
「ねー。優太は
七海のどこが好き?」
今、一番聞きたい。
「え!」
そりゃびっくりするよね。
顔を真っ赤にしている優太を見ると
かわいくてしょうがなかった。
「えと・・・。
かわい・・・くて・・・、
やさ・・・しくて・・・・、
そ・・・それ以上は無理/////」
ふふっ。
かわいいな~。
照れてる顔も。
とすっかりうかれていた私。
「じゃあ、時澤の好きな人って誰?」
・・・・・。
はいぃぃぃぃぃぃ?
私の・・・
す・・・す・・・
好きな人ぉぉぉぉ?