キスの相手はあなただけっ!!
優太と別れて私は一人で歩いていた。
「げっ!最悪!」
と聞き慣れた声。
顔を見なくてもわかる。
「なにが最悪よ!
聖夜っ!」
私は振り返る。
大当たり。
聖夜だった。
野球の帰りらしい。
バットを持って
自転車に乗っていた。
三杉もいた。
聖夜と三杉は私の隣に来ると
自転車から降りた。
今日はなんて
ラッキーな日☆
「おまえとはいっつも会うんだけど・・・。
なんかしこんでる?」
「偶然に決まってるでしょ!
ぐ・う・ぜ・ん!
しこんでるわけないじゃん!」
と言う私。
だけど実際少ししこんでる場面も・・・。
「おまえら赤い糸で
結ばれてんじゃねーの?」
なぬ?!
三杉!
おまえはなんという余計なことを・・・。
でもまぁそうだったらうれしいけど?
聖夜おこるよ。
「な・・・・!
ばかいってんじゃねーよ!
ほら帰るぞ!」
聖夜は耳まで赤く染めていた。
え?ちょー照れてるじゃん!
あんな顔初めて見た。
「早く!帰るぞ////」
自転車に乗り
三杉を連れて帰る。
赤く染めた顔を隠しながら。
それをみた私の胸は高鳴った。
ドキン ドキン
私の聖夜への気持ちが
大きくなったのに気付いた。