キスの相手はあなただけっ!!






俺と三杉はゆっくりとかえっていると、
前に一人の女子がみえた。
髪はツインテールで
中学の通学カバン。
そして、
中学の体操服。
俺は一目見て誰だかわかった。

「げっ!最悪!」
「何が最悪よ!聖夜!」

向こうも俺がわかったみたい。
時澤 マリア。
いっておくけど実際
最悪なんて1ミリも思ってない。
逆にラッキー。
それにしても時澤とはよく会う。

「しかし、おまえとはよく会うんだけど。
なんかしこんでんの?」

俺は冗談っぽく聞いてみた。
でも本当は
本音が聞きたい。
まぁ教えてくれないだろうけど。

「偶然よ!
ぐ・う・ぜ・ん!
しこんでるわけないじゃん!」

『偶然』という言葉を強調されて
少し落ち込む俺。
まぁしょうがねえか・・・。

「おまえら
赤い糸で結ばれてんじゃねーの?」

ん?
赤い・・・・糸?
結ばれ・・・・って
おい!
三杉!
なんと余計なことを!?
最悪じゃん!
俺の顔はみるみる赤くなっていく。

「うるさい・・・!」

少し頬を赤く染めて
にこやかに笑っている時澤。
恥ずかしくて
三杉を引っ張る。

「帰るぞ////」



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