キスの相手はあなただけっ!!




この声は

「恋菜ちゃん!」
「あら。マリアちゃん。
ごきげんよう。」

お嬢様っぽいふわふわした
カプチーノ色の髪が揺れる。

「で、恋菜。
うわさのこと、教えてあげて。」
「わかってるわ。双葉。」

そして恋菜ちゃんは話し始めた。

「わたくしがこの話を聞いたのは
昨日。12月1日ですわ。
たまたま1組の前を通ったとき小野君が話していたのを聞いたのです。
三杉と中村は両思いだって。」

今日は12月2日。
明日はテスト当日。

昨日なんて最近ってどころじゃない。

「それまじ?」

理子が聞いた。

「ええ。本当ですの。
理子様。」

本当だとしたら・・・

「理子!告白しな!」
「えぇ?無理だよ。」

無理じゃない!と言おうとしたとき
校門から見たことある男子が出てきた。

「せ・・・・・
聖夜?!」
「なっ!またおまえ!」

とかいいながら聖夜はこっちに向かって来る。
今日もいちだんとかわいい笑顔。

「あ。小野君ちょうど良いところに。」
「なんだよ。竹島。」

恋菜ちゃんはうわさがが本当かどうかを
聖夜に聞いた。

「あぁ。本当だよ。
だって、三杉、中村のこと
好きだもん。」

本当だったのかぁ~。
いいな~理子。
そんなうわさがあって。
うらやましいよ・・・。



そのうわさの話が終わると4時を知らせるチャイムが鳴った。
みんな急いで帰った。
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