キスの相手はあなただけっ!!
12月3日。
テスト当日。
「テスト勉強してないんですけど!」
私は机にふせた。
「大丈夫。私も。」
とかのんきにいってる愛。
愛は成績がいつもトップクラス。
あんた、絶対してるよね。
「私もしてないよ~!」
といきなりはいってきたのは
仲の良い友達の一人
高道 蘭美。
蘭美はとにかく頭が悪い。
このまえのテストでは
数学が10点だったらしい。
「あんたはしょうがない。」
私と愛は声を合わせて言った。
テスト返却日。
私は自分のとった点数に
驚く。
いや、むしろ
あせる。
「や・・・・やばい!
90点以上が一つもない!」
英語 65点。
数学 58点。
国語 80点。
理科 73点。
社会 78点。
なんとか得意な国語と社会はとれたが
数学なんて最低。
入学したときなんて
学年で12位だったのに、
いまでは40位以下。
「塾の先生に怒られるよ~。」
私はテストを机にたたきつけて
ふせた。
すると頭を思いっきりたたかれた。
「いったーーーーーーーい!!!!」
「どれどれ?ふーん・・・。
プッ!やべーじゃん。」
人の頭をたたいておいて
人のテストもじろじろ見ているこいつは
塾が同じの
西田 和馬。
男子テニス部。
「じゃああんたはどうなのよ!」
「ほれ。」
西田がテストを見せてきた。
う・・・。これはさすがに勝てない・・・。
「ていうか勝手にみるな!」
「いいじゃん。どうせ低いんだし。」
おい!そんなこといってんじゃねーよ。
あ?
おまえテニス初級者だよな?
スマッシュで顔面つぶしてやろうか?
え?
そんなことで言い合っていると
またもや頭をたたかれた。