キスの相手はあなただけっ!!
私が助けを求めていても
誰も助けてくれない。
うう・・・。
ショック!
誰か助けろ!
私がパニックになっていると
カーテンがシャッと音を立てて
開いた。
「ちょーっと!拓?!
けんかうってんの?!
あんたの彼女は私!
なのに女の子と二人でカーテンのなかにいるとか
ありえなーい!
しかもマリアだよ?!
マリアは好きな人いないんだよ?!
これが原因で拓のこと好きになられたら
私困る!」
あ・・・愛。
長い!話が長い!
てか愛って私が聖夜好きになったの知ってたんじゃなかったっけ?
まぁあとで教えますか。
「さぁさっさとどくの!
マリアがかわいそう!」
愛の説教で拓は逃げた。
「ありがとう。愛。」
「いや。いいのよ!
友達じゃない!
助けなきゃね☆」
なんて良い子なんだろう!
愛様~。
あなたが私の友達で
うれしゅうございます~!
ところで蘭美は?
「ちょっと痛い!
離してよ!
マリアを助けるの!」
男テニ軍団につかまってましたか・・・。
でも助けてくれようとしたのね。
蘭美様!
ありがとう!!!!
まぁもう愛にたすけていただきましたけど!
「ていうかまだ好きな人いないの?」
愛が聞いてきた。
あぁそのことね!
「それがさぁ~できたの!
好きな人!」
「へー。誰?」
「えっとね~・・・。」
小野聖夜と言おうとしたとき
拓が私の耳元でささやいた。
「西田だろ?」
なっ!なんなの?!
勝手に決めんな!
「ふん!ばーか!」
プチッ
私の頭の中の何かがきれました。
「たーくー!」
私は拓を追いかけ回す。
拓は逃げる。
愛は私に好きな人を聞いてくる。
蘭美は拓を追いかける。
西田は笑う。
岸本も笑う。
瀬川も笑う。
理子は三杉のことを考えている。
こんな感じで私は
中学校生活を送っている。