キスの相手はあなただけっ!!



それにしても
入学式ながいなぁ~。
まだかなぁ~?

「まだぁ~?」

と私は体育館の入り口のドアの
すきまから中を見た。
すると真っ先に聖夜と目があった。
私はすぐそらす。

「ん?マリア?」

蘭美は不思議そうに私をみた。

「なにもないよ。」

私は蘭美に笑顔でいった。

告白してから、
期末テストがあったけど
聖夜とはあっていない。
顔をあわせずらくて
会う気もなかった。
もしあっても
絶対に顔を合わせることはなかった。
理子には「逃げるの?!」
っていわれたけど
別に逃げてるわけじゃない。
ただたんにきまずいから
しゃべらないだけ・・・。
うん。
そう。

「あ、終わったみたい。」

愛がいった。
するとぞろぞろと新中1が出てきた。
その中に双葉を見つけた。

「双葉っ!」

私は双葉に飛びついた。

「お!マリア!」
「会いたかったよ~!」
「うん。私も。」

双葉はいつもの
優しい笑顔で笑う。

「ふったばちゃ~ん☆」
「愛先輩!こんにちは。」
「今日もかわいい!
入学おめでとう!」
「ありがとうございます。
愛先輩。」
「双葉、おめでとう。」
「ありがとう。マリア。」

双葉が私にお礼を言ったとき
誰かが双葉の耳をつかんだ。

「双葉っ!さっきから聞いてたけど!
あんたね~マリアちゃんは先輩よ?!
敬語を使いなさい!」
「姉ちゃん!」

双葉のお姉ちゃん。
川原 由基美先輩。

「川原先輩。
私は全然呼び捨てでも
かまいませんよ・・・。」
「いいえ!マリアちゃん!
自分が納得いかないの!」
「は・・・はぁ・・・。」
「じゃあマリアちゃん!
双葉は説教しとくから!」

そして双葉は
由基美先輩に連れて行かれた。
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