キスの相手はあなただけっ!!
桜 ~SEIYA~
4月。
暖かい風がふく。
桜が俺の手のひらに乗る。
今日は入学式。
中学生になる。
「おはよう!小野!
一緒のクラスだな!」
三杉・・・。
お前はいつでも
元気でいいな・・・。
俺はいきなりの時澤の告白いらい
時澤とは会っていない。
「やっぱり、
時澤の告白のこと
気にしてるんだ。」
くそ!
なんで三杉にすぐばれるんだよ!
やっぱ同じクラスはイヤだ。
俺は1組。
三杉、七海、川原、
そして優太が一緒。
時澤は3組らしい・・・。
ってなんで俺そんなことを・・・!
「小野!」
後ろからの声。
振り向くとそこには
川原が立っていた。
「今日こそきちんとマリアに
返事しなさいよね!」
川原は時澤が大好き。
だから時澤を苦しめたくないといって
返事を求める。
「じゃあお前が時澤に
伝えといてくれよ。
OKって。」
そう。
俺は最初っから
OKのつもりだった。
でもいまさらいえない。
「自分でいいなさい!
マリアも自分で言ったのよ?!」
川原の目には涙。
なんで泣くのか
わかんねーや。
俺と川原が言い合ってたとき
七海が来た。
「双葉の言う通り!
マリアちゃん頑張ったんだから
面と向かって
言った方が良いって!」
七海は川原に賛成。
俺だってそうしたい。
けど今さらじゃん?
どうしよう。
「そういえばさ~。
来週、球技大会あるよな。」
「あ・・。」
「そんときに言えば?
野球あるからさ、
俺がホームラン打ったら
付き合ってくれって。」
・・・。
そんなもんいえるかぁ~!
みんなにばれるし!
「それいいじゃん!」
みんな賛成すんなって!
話がめっちゃが広がってんじゃん!
そういう話をしていると
「はいみんな並んで!」
と先生が来た。
そして俺たちは並んで
体育館に向かった。