キスの相手はあなただけっ!!


「あの・・・。
その・・・。」

時澤は俺に何か言いたそうに
していた。

「あ。返事?」

多分そうだろうな。
だって・・・。
俺は言おうと決意した。

「えと・・・
俺・・・




「好きです」」

・・・。
はぁ?
好きです?
俺言ってないし。
誰だよ!
俺の決意を
邪魔したやつは!

「え・・・?聖夜?」
「いや。俺言ってない。」

時澤もやっぱり
俺が言ったんだと思ったみたいだ。
俺はきょろきょろした。
すると衝撃なものを
見てしまった。

「三杉が告白されてる~!」

こんなの初めて見た。
しかも相手が・・・・
相手が・・・
中村じゃねーか!
両思い?
まさかの?
すげー!

「あの・・・えっと・・・。」

三杉は照れてるのかわからないけど
もじもじして答えをいわない。
俺はイライラしていた。

「俺も・・・!
好きです!!」

言ったー!
ついに両思い!

「三杉よかったな!」
「うん!」

俺は時澤を見た。
すると時澤と中村が抱き合っていた。

「よかったね・・・。
よかったね。理子!」

時澤は泣いていた。
泣いて喜んでいた。
俺は相手が女子だけど
少しチクッと胸が痛んだ。
告白されたときのことを
思い出してしまったから・・・。
< 66 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop