キスの相手はあなただけっ!!
「あの・・・。
その・・・。」
時澤は俺に何か言いたそうに
していた。
「あ。返事?」
多分そうだろうな。
だって・・・。
俺は言おうと決意した。
「えと・・・
俺・・・
「好きです」」
・・・。
はぁ?
好きです?
俺言ってないし。
誰だよ!
俺の決意を
邪魔したやつは!
「え・・・?聖夜?」
「いや。俺言ってない。」
時澤もやっぱり
俺が言ったんだと思ったみたいだ。
俺はきょろきょろした。
すると衝撃なものを
見てしまった。
「三杉が告白されてる~!」
こんなの初めて見た。
しかも相手が・・・・
相手が・・・
中村じゃねーか!
両思い?
まさかの?
すげー!
「あの・・・えっと・・・。」
三杉は照れてるのかわからないけど
もじもじして答えをいわない。
俺はイライラしていた。
「俺も・・・!
好きです!!」
言ったー!
ついに両思い!
「三杉よかったな!」
「うん!」
俺は時澤を見た。
すると時澤と中村が抱き合っていた。
「よかったね・・・。
よかったね。理子!」
時澤は泣いていた。
泣いて喜んでいた。
俺は相手が女子だけど
少しチクッと胸が痛んだ。
告白されたときのことを
思い出してしまったから・・・。