キスの相手はあなただけっ!!



さすがは千香。
千香の特訓のおかげで
1組、2組に圧勝。
余裕で勝った。

「やったね!」
「蘭美!うん!」

蘭美とハイタッチ。
笑顔で笑い合う。



次の種目はドッチボール。
みんなやる気満々。
もちろん私も。
ドッチボールはグラウンドで行われた。
隣では1年生が野球を
していた。
私のクラス3組は
ドッチボールが1番強い
1組と対戦中。
結果的には・・・、
負けている。
外野がどうみても
3組が多い。
これで3組が負けると
3組は優勝できなくなる。
テニスで頑張ったとしても
優勝は惜しくも出来ない結果になる。
私はもちろん外野。
内野の人たちは当たらないように
よけたり、
キャッチしたり。
頑張っているけど
外野はいたって暇。
というか
ただたんに
私が投げるのを
拒否しているだけ。
だって私投げるのへたくそだし。
飛ばないもん!
そんなので投げたりしたら
みんなに迷惑かけちゃうよ。
私は同じ外野の理子と
しゃべっていた。

「まけるかもね~。」

理子が悲しそうにため息をついた。

「でもさ。テニスは勝つ!
だってマリアと愛がいるし!」

理子はニコニコといってるけど
そういうのは
プレッシャーをかけているってことに
なるんだよー?

「しかしさー、理子。
最近三杉とどう?」

付き合い始めた三杉と理子。
入学式の日から
三杉の話をきいていない気がする・・・。

「あー。
頑張ってるよ。」

理子は苦笑い。
なにかあったのかな?
けんか?
別れようって言われた?
どうしたんだろう。
私はそんなことを考えていた。
すると

「危ないっ!!」

と後ろから声が聞こえたと思ったら
頭にいきなり痛みがはしった。
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