キスの相手はあなただけっ!!
第4章 本当の愛
転校生 ~SEIYA~
マリアと付き合い始めたってことは
たちまちクラスじゅうに広まった。
まぁ球技大会であれだけ大きな声出して言ったら
広まるか・・・。
「小野く~ん!」
三杉がニコニコして
こっちに来た。
「なんだよ!」
「時澤と付き合うんだよね~!」
「だから?」
「うれしそうじゃないじゃーん。」
別に。
めっちゃうれしんだけどな。
お前みたいな
うざい奴がいるから
あきれてるんです!
「まぁいっか。
あのさ!大ニュース!」
「なに?」
「2つあるんだけどー・・・。
AとBどっちがいい?」
いや。別にどっちでもいいし。
と思ったけど
一応
「じゃあA。」
とAを選んだ。
「Aかぁ~。
Aはね、2組の数道っているじゃん?」
「あぁ。数道ミミだろ?」
「うん。そう!
で、そのミミちゃんが
小野のこと好きだって!」
ふ~ん。
で?
何?
俺にはマリアが
いるんですけど?
「で?」
「なんだよ~!小野、
今日冷たい!」
「はぁ?てか俺マリアと付き合ってるし。」
「でも2組までは
広まってないよ~。」
「あっそ。で、Bは?」
それがさ!と三杉は
ちょーノリノリで話す。
「転校生が来るんだって!
めっちゃかわいいらしいよ!
しかも2年にお兄ちゃんがいるらしくて
そのお兄ちゃんも
イケメンらしいよ!」
ふーん。
転校生か。
まぁAの話よりは
まだ興味があるな。
お兄ちゃんかぁ~。
「お兄ちゃんは何組?」
「あ~。3組。」
・・・。って!
マリアのクラスじゃん!
まぁマリアは大丈夫だろうな。