キスの相手はあなただけっ!!
10月はお祭りの時期。
クラスのみんなは「祭り行こー」や
「楽しみ」などと計画をたてている。
でも私はそんな気分じゃない。
みんなが盛り上がっているのとは逆に
私はどんよりしながら
下級生に恋する友達
中村 理子に
失恋のことを話していた。
「そう・・・。
残念だね。」
「うん。ごめんね。理子。」
私は「もう優太のことを忘れる。もう話さない。」
と理子に伝えた。
いつも私と一緒に優太のことについて
話してくれた理子。
ほんとうにごめん。
理子に伝えるとき
胸がはりさけそうに痛かった。
自然に涙が一粒一粒
落ちていった。
「大丈夫!別にマリアが悪い訳じゃないし!」
「うん。」
理子ありがとう。
少し気持ちが軽くなった。
「一緒に祭り行こう?
気分も晴れるとおもうし。
三杉も見たいし!」
三杉とは理子の好きな人。
三杉 健太郎。
優太と同い年の小6。
「また始まった~!
理子の妄想パラダイス!!」
「だって~!」
私の顔はいつのまにか
笑顔がこぼれていた。
「祭りいこっか。」
私はあっさりOKをだした。
まさか祭りで
こんなことが起きるなんて知らずに__________。