キスの相手はあなただけっ!!
次の日。
私はマリアと顔をあわせづらかった。

「おはよう。愛。」
「おはよう・・・。」

私は素っ気ない態度をとってしまった。
それからマリアをさけてしまっていた。
マリアが話しかけてきても
「用事あるから」と逃げたり
「拓とどう?」って聞かれたら
「別に」といって去る。
なんだかマリアいじめてるみたい。
最悪だ。私。


「愛。マリアいじめてんの?」

千香が昼休みに怒ったような顔で来た。

「いじめてないよ・・・。
ただ昨日の拓の話で
顔合わせづらくて・・・。」

そう。いじめてない。
マリアごめん。
色々あるの・・・。
その時から私は拓も避け始めた。
マリア好きなら
私邪魔なんじゃないかって思っちゃう。
だから。



帰宅後。
携帯が鳴った。
開いてみるとメールだった。
拓からだ。

『なんで最近さけんの?
さみしんだけど<(_ _)>
どうした?』

やっぱり気付いてた。
私はおもいっきって返信した。

『マリアのこと好きなんじゃないの?』

その一文だけなのに
指が動かなかった。
ふるえていた。
返信がきた。
おそるおそる開く。

『はぁ?なにいってんの?
時澤好きになんてならねーよ。
俺には愛だけだ(*^_^*)』

わかんない。
拓の気持ちがわかんない。
どうしよう・・・。
私は返信はしなかった。
どうしていいかわからなかったから。
するとメールが来た。
千香からだ。

『ちょっときいて?!
拓、マリアに告白したんだってー(>_<)
その光景みたぁー(-_-)』
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