生意気なハケン君
トレンドや流行に敏感な女性にうけるようなサイトを作り、


その運営を会社から一手に引き受けた私。




客のニーズに合わせた物や売れる商品を見極め、


迅速な顧客対応でリピーター客を囲い込む。






常に世間の情報を掴めるよう電波を張り巡らせて、



どこよりもいち早くいいものを客に提供したい。





だが気持ちだけが先行してしまい、
なかなか思うように仕事がうまくいかないのが現実。





課の長になって早二年。





売上はずっと平行線のままだった。







良くも悪くもない。





会社の上部の人間からは、


“考えが古い”

とか

“流行の一歩先を見ていない”




等、みんな他人事のような口振りで私を叱り散らす。






そんなハゲたオヤジ達に、


いつかぎゃふんと言わせてやる!と意気込んだのはいつのことやら……。







「――課長、内線二番にお電話です」
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