生意気なハケン君
    ラストラブ
コレが最後の恋だと、自分の中で確信した。











――はずだったのに……。












「……結婚を無かった事にしたいって言っても、ご両親にどうやって説明するのよ」






時は現実に戻り、


いきなりの婚約解消に直面し戸惑いながらも、笑みを作る私。





無理に笑ったせいか頬の口角がつってるのを感じる。




――夜景の見える最高の場所で、いきなりの婚約解消?



あり得ないでしょー!






顔は笑っていても、心の中では叫び倒したいほど虚しくなってくる。






――今年、三十六よ!?



親にだって早く孫が見たいって迫られて、

自分自身も漸く落ち着けると思ったのに!







彼と関係を持ってすぐに付き合って、
お互い忙しく仕事をしながらも会う時間を作り、


週末には彼の自宅マンションで過ごす生活を四年続けてきた。
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