キミが笑うその日まで
この時、私はもう生きてる価値がないと思っていた。
笑えない女の子が可愛いわけがない。
可愛いくない女の子が男性と付き合えるわけがない。
男性と付き合えない女の子が結婚できるわけがない。
結婚できない女の子が子供を授かれるわけがない。
……
私の人生、先が真っ暗だった。
かといって、自殺する勇気もなかったんだ。
……
それから四年、私は地元の高校に通う、平凡な女子高生になった。
そう、どこにでもいそうな高校三年生。
ただ一つ、他の高校三年生と違うのは笑顔がない…それだけ。
四年前、私の心を傷つけた男子達とは別な高校だっため、いじめられることはなくなった。
でも…相変わらず、友達はできなかった。
そんな時、卓也に出会ったんだ。