キミが笑うその日まで
私が演じることになったのは
自分に自信が持てず、友達も少ない「真保」という女の子の役。
この物語の主役だった。
真保が恋してる男の子「寛人」はクラスのみんなの人気者。
正反対な性格を持つ二人が出会って恋をする物語を30分という短い時間で演じなければならない。
物語の設定はけっこう面白いけれど、問題は私の演技力。
「真保」は何処と無く私に似ていて演じる必要が無いようにも思えるけど、人見知りで恥ずかしがりやの私が大勢の前でセリフを言えるのか?
不安で仕方がなかった。
そんなことを夜な夜な考えている間に
私のお相手役「寛人」を演じる男子も決まった。