貴方の瞳に恋をした
その優しくて頼りになる伯父さんも
1ヶ月前に王宮の爆発事件に
巻き込まれて亡くなった
残された家族の伯母さんと従妹は
あまりの悲しさに耐えきれず
私が疫病を運んできたと言い出して
私は部屋に閉じ込められた
最近は伯父さんの貯めていた
お金も底をつき始め
さらに冷たい視線は増す一方
今日の誕生日でもう18歳になる
この家を離れるには
丁度よい日かもしれないと思って
少ししかない荷物をまとめていると
"ゴンゴン"
激しくドアがノックされて「入るわよ」
と部屋に入ってきた伯母さん
憎しみのこもった目を私に向ながら
「今日舞踏会に行きなさい、国からの命令よ」
とだけ言って部屋から出ていった