貴方の瞳に恋をした
"私の顔に何かついているかしら?"
私はギュッと抱きしめられたままなので
彼を安心させるため
「もう大丈夫ですよ?ありがとうございます」
と言うと相手は何を考えたのか
「そうですか、ではお礼をしてください」
「お礼ですか?ごめんなさい
私はお礼できるものは
何も持っていないのですが…」
申し訳なさを感じつつも相手の
何か企んだ笑顔に背中がゾクッとした
「そうですか、では仕方ありませんね
こちらに来てください
もう少しこちらへ」
「でも…これでも近い「目を閉じて」
「はい」
私は素直に目を閉じた