貴方の瞳に恋をした





"私の顔に何かついているかしら?"

私はギュッと抱きしめられたままなので
彼を安心させるため

「もう大丈夫ですよ?ありがとうございます」

と言うと相手は何を考えたのか

「そうですか、ではお礼をしてください」

「お礼ですか?ごめんなさい
私はお礼できるものは
何も持っていないのですが…」

申し訳なさを感じつつも相手の
何か企んだ笑顔に背中がゾクッとした

「そうですか、では仕方ありませんね
こちらに来てください

もう少しこちらへ」

「でも…これでも近い「目を閉じて」

「はい」

私は素直に目を閉じた





< 16 / 35 >

この作品をシェア

pagetop