貴方の瞳に恋をした





舞踏会が終わった後
いつものように前国王に呼び出され

「誰かいい妃は見つかったか?」

またか…けれど今回はいい収穫があったから
ちゃかしながら言ってみよう

「今回もあまり好みではない人たちが
多かったけれど…」

前国王は目を輝かせて聞き返してきた

「「けれど…」なんだ?」

「たった一人だけ、好みの人を見つけて」

「おぉーそれは良かった、何方かな?」

いかにも"ワクワク"している前国王の前で
俺はある事に気づかされた

"し、しまった名前聞き損なった"





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