貴方の瞳に恋をした





俺はあの日、父に謝られた

「なかなか言えずにいたが…
お前の母さんが死んだあと
今の義母とすぐに結婚して悪かった
お前の気持ちも考えず行動してしまった」

俺はあくまでも冷静にふるまって

「なんで今さら謝るんですか?
子供が出来たとか?」

「いいや、違う…ただ25歳になるまえに
必ず言わなくてはと決めていたんだ」

俺は混乱している事をごまかすために

「もう25歳になりましたよ?」
と冷めて言った

「まだあと2時間は24歳だよ
午後3時59分にお前が生まれたからな」

"何だよ今さら父親だと言いたいのか
俺のことをよく知っているとでも?"

と皮肉を心のなかで言っていると
勝手に親父は話し出した





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