貴方の瞳に恋をした





そんな回想に浸りながら
ゆっくりと俺の部屋まで歩いていた

"ガチャ"部屋のドアを開けると
すでに舞踏会出席者のリストが
俺の机の上に山のように積まれていた

「はぁ…」

思わずため息がでる

「ため息をつかなくても大丈夫だ」

と横から声がした
きっとアルバだろう

アルバは幼なじみで
唯一俺にタメ口を使っている
いちよ俺の秘書に近い存在だ

「これを見て何が大丈夫か
教えて欲しいなぁ」

と俺はアルバに皮肉を言ってやった

アルバの言うことは
あまり宛にならないからだ





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