貴方の瞳に恋をした
「なんでこんなときに
貴族の女は全て今回の舞踏会に
出ないといけないないなんて
言われるのかしら
それに国王様は
"妃選びにお困りになるような方ではない"
とみなさんおっしゃっていたし
それにせっかく外に出るんだったら
もっと楽しいところに行きたかった…
あっ、こっそり帰ろうかしら」
こんな珍しい考え方をもつ者がいたとは
面白いちょっと驚かせてやろう
「それはいけないな、お嬢さん」
「うわぁー」
その少女は驚いて
テラスから落ちそうになったので
反射的に自分のもとへ引き寄せた
「助けて頂いてありがとうございます」
と言って顔をあげた少女を
俺は食い入るように見つめていた