彼はくせっ毛君
私は下駄箱で上履きに履き替え教室に向かった。

教室に入るとワクワクとドキドキが止まらない…

何て言ったらいいんだろう…


すぐさま窓側の自分の席に座る。

………ドキドキ。

心臓が高鳴る。

窓の外は太陽の光で眩しい。


そして…
窓の向こうにある高校。

そしていつもそこにいる…


ふんわりくせっ毛な黒い髪。

無邪気に笑うその姿。


少しよれたシャツに

不器用に締めてあるネクタイ



―――半年前から…

ずっと見てきた


名前も知らない私の好きな人。



今日の日課のはじまり。


これってストーカーかもね。


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