※犯罪です。
ガラガラ―――
静かに図書室のドアをあける。
入った瞬間本の匂いに包まれた。
今日は晴れているから人数は少ない
ユイは〈図書委員〉と書いてあるバッチをつけながら奥の本棚へと歩き出した
「やっぱりここら辺の本は荒れてるなぁ…」
日本文学のコーナー。古いせいか、表紙やページが所々取れそうだった。
それを、ユイはテープなどで修正する
「………あの、」
頭の上から声がし、立ち上がって振り向いた
「ッッ!?」
(おっおおお大森くん!!??////)
そこにはユイの大好きな大森が立っていた。
「えっと…//どうしたの大森くん?」
あくまでも平然を装う。
せっかく話しかけてくれたのだから会話を広げてもっと話したい。
「ぁ、最近本にハマってるから何かオススメのないかなって……」
大森は目をキョロキョロさせながら話した。
「あぁ…うん。一杯あるよー!そういえば最近大森くんよく図書室来てたもんね」
「………見てたの?」
あ゛っとユイは冷や汗をかいた。
これじゃぁ自分が大森をずっと見ているっと言っているもんだ、と思わず言ってしまった言葉を後悔した。
「とっ…当番の時たまたまよく見かけたからさ…!!!//」
とっさの言い訳に少し声が裏返った