Daily Friends
先生の言葉より先に自己紹介を済ましてしまった転入生。
間違いない。白学のブレザーを着ているが、今朝夢で見た?鎌を持った少女だ
…よな?

転入生、もとい五条司の雰囲気に押されたのか教室内に異様な空気が漂う。
自己紹介の早さもあるが、何しろ見た目が銀髪で蒼い目をしているのである。

「い、いぇーよろしく!」

どこのクラスにも一人はいるであろう盛上げ担当の男子が声を上げると、場は一転し質問攻めが始まった。

「よ、よろしくー」
「あ、もしかしてハーフ?」
「どこから転校してきたのー?」

しかしゆりだけは五条が教室に入ってきたときから表情はこわばったままだ。
< 25 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop