猫かぶりは血を被り、冷徹はささやかに一瞥した


普通に見れば和めるが、その少女が護衛と屈強な男に似合うセリフを出してくるのだ。軽い目眩さえする。


「あー、信じてませんねー。武器は安全面から部外者が持ち込むなって、今はないですけど。こう見えても、エレナ力持ちなんですよ。こーんなっ、おっきな剣持っているんですから」


こーんなで量腕を伸ばすエレナは剣の大きさを体現しているにも、誇張がかって見えた。


だが、こうまでして言い放つとなればバルギルド国から派遣された者に違いないが。


「プロテクトエディションと言いましたが、何かの団体名ですか」


「そーですよ。守護者育成のおっきな組織です。あ、守護者って言うのは、王位取得にある戦いで選ばれた10人の方それぞれにつく者のことです。戦いのエキスパートなんですよー」


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