奏でろ！演劇部2012

｢RRRRRRRRRR（ルルルルルルル）・・・｣
｢な、何だ！化け物だぁーッ！｣
｢アンタ！こっから早く逃げ・・・｣
ドンッ
ク、クソォーッ！私達がいながら無関係な人間を・・・！
｢どーする？杏香｣
｢どーするもこーするも、ここでヤツと闘り合って粉々にするしかないでしょ！多勢に無勢はやるよりやられた方が燃えるが、ここはフクロにしようか！｣
せや、それっきゃあないわな！さてオラオラにウチのアリアリを叩き込むんならどないな手ぇでいくか・・・考えなあかんな・・・
｢先制はあたしがかけるッ！発射ーッ｣
ドッパァーッ
｢続いて私が！オラァッ！｣
ドガァーン
｢ん？なにッ！腕が！腕が破壊されてる！｣
ホンマや！それによう見たら破壊弾幕のダメージもない！どないなっとんねん！
｢このォ！｣
ズガガガガガガガガ
｢オゥ・・・｣
ベベベベベベベベベ
｢ドラァッ！｣
ギンッ
｢恵里菜！｣
｢今はエリー！｣
ズパァッ
｢またエリーから手柄盗られた！｣
｢いや、ちょいと待った！緋弾独歌の刀の刃が消え失せてる！しかも傷はない！なら！｣
ズダァンズダァン
銃弾か！これならいけるんやないか！
ベベンベン
｢弾丸が弾かれた！そうか！ヤツの肉体はゴム以上に弾力性があると同時に体表でモノを捕食する！そう！体表の細胞で接触物を溶かし取り込む！寅珠さん！発声司狂の空気振動波紋を拳に付着させて！断続的に！｣
｢なして？｣
｢ヤツを見て察するに空気は溶かせない！なら溶かせない空気をベアナックルにしつ攻撃を叩き込むのがベスト！でしょ？恵里菜！｣
｢そうでしょ？清士郎さん！｣
｢ああ！天空鍛冶屋V3の二酸化炭素検知によるとヤツの周囲は真空状態じゃあない！つまり二酸化炭素がある以上空気はヤツの周囲にもある！ゆえにヤツは空気を溶かせない！｣
｢けどわざと溶かしてないだけで溶かせる可能性だってあるんじゃあないの？｣
そや！その可能性もあるかもしれん！
｢それは承知の上！だから断続的に振動波紋を流すと同時にヤツの周辺の空気濃度をMAXに常時調整を！いくら取り込んでも取り込んだって真実に永久に到達できないよう断続的に濃度MAXの空気を！あと攻撃するのはまず寅珠さん！最後のシメは杏香姉ちゃん！寅珠さん、拳からじゃあなくて体からでも波紋は出せる？｣
｢全身から出せるで！｣
｢ベネ！｣