さくら色 〜好きです、先輩〜
正直、今日告白しようなんて思ってなかった。
でも西原さんの笑った顔とか照れて赤くなってるのを見たら、気持ちが止まらなくなって言葉が出そうになってた。
“好きだ”
“付き合って”って…
だけど亮太が来て我に返った俺は、恥ずかしくてその後もその話に触れる事が出来なかった。
西原さんの家に着いた時、焦って咄嗟にでた何気ない一言で傷付けてしまうなんて…
彼女の悲しそうな顔を見て後悔した。
謝ろうとしても遅かった。
西原さんは「また明日」と無理矢理笑顔を作って家に入って行ってしまった。