さくら色 〜好きです、先輩〜

「…よく出来ました」


ーーーーーガバッ!


先輩は勢いよく握ってた手を引っ張って私を抱き寄せた。

腕の中はとても広くて暖かい。


「ひっく…先輩、先輩…」

「ん?」

「好きです…中学の時からずっと、大好きでした」


好きで…


好き過ぎて言葉では言い表せない想いを…


中学の時に告えなかったこの想いを…


先輩の腕の中で精一杯伝えた。






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