さくら色 〜好きです、先輩〜
「桜井君さ、また葵ちゃんに何かしたー?」
若菜先輩が小野田先輩の後ろから顔を覗かせる。
「わ、わわ、若菜先輩!!何時の間に…」
赤くなった顔を手で隠すも時すでに遅し。
小野田先輩と若菜先輩は二人並んでニヤニヤしながら私達を交互に見てくる。
「…っ!!!まさかお前ら!!備品室といい今といいわざとだな!?」
「さあ?何のことかさっぱり。ね?小野田君」
「ああ、人聞き悪いぜ?」
う、嘘でしょ?
二人のこの反応…
そういえば二回ともタイミング良く入ってきたし…
もしかして先輩の言う通りわざとなの?
…ってことは、さっきのあれも見られてた??