さくら色 〜好きです、先輩〜

「桜井先輩から聞いた」

「うん…」


私はしっかりと恭介の目を見て、口を開いた。


「先輩と日曜日から付き合ってるの」

「はあ…ったく！何で葵から言わねぇんだよ。まだ俺に気遣ってるとかだったら怒るぞ」


恭介はため息混じりに言った。


恭介の言う通りだった…

いつも通りにしてくれてるからといって先輩との事はまだ言い辛くて、

もう少し時間が経ったらでも遅くないかな、なんて思ってた。

だけど、本当は私から報告するべきだったのに…



「良かったな。おめでとう」

「恭介…」

「もう気遣うなよ？頼れって、何でも相談しろって言ったろ？」

「…うん」


どうしよう…


また泣きそうだよ…