さくら色 〜好きです、先輩〜

部活が終わり、文化祭実行委員で遅くまで残ってた里美とファーストフードに寄り道することにした。


「えー!?そんな事言われたの?」


里美にさっきの会話の内容を話すと、思った通りの反応が返って来た。

右隣りに座ってる主婦達が一斉に里美をジロジロ見ている。

それに気付いた里美は、頭を下げて謝った。


「先輩ってまだ葵の事好きなんじゃない?」

「それはないよ。だって私、ひどい事言ったもん…あれはただその場しのぎで言っただけだって」


あんな酷い事言ったのに、まだ好きだなんてありえない。

それに、最近の先輩は私に対してそんな態度取らないもん。

先輩にはファンが一気に増えてほぼ毎日お菓子やら手紙やらを貰ってる。

その子達には笑顔でお礼を言ってるけど、私がタオル渡した時は全く笑わないから。




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