さくら色 〜好きです、先輩〜
「奏人のこと見捨てないでやってね。あいつ、西原さんのこと今でも多分好…「「ちょっと、小野田君!!」」
若菜先輩は小野田先輩の口を両手で塞いで言葉を遮った。
「え?何ですか?」
「いや、何でもない。恭介!そろそろ戻ってアップするぞ」
「ちょっと待って……って、行っちゃった」
小野田先輩は逃げるように走って校庭に戻って行った。
若菜先輩も小野田先輩も焦ってたけど、何を言いかけたんだろ…
結局、若菜先輩にもはぐらかされてしまった。