【短】セカンド・ラブ
─────…
────…
あれから、あたし達はこっぴどく怒られた。
でも未夢がドーナッツ渡したら何故か反省文無しになった。
「なっちゃん!帰ろう?」
「…お前、あだ名で呼ぶの早くね?」
「早くないっ!スローペース」
「意味分かんねえ」
話が長くなりそうだからとっとと帰ろう。
靴を履いて外について出ると、やっぱり奴はいた。
珍しく、ナンパされてない。
「あ、綯捺さーん!!」
「…いつからいたの?」
「ふふふ、秘密です」
なんか今ぞっとした。
思わず、身を縮めると、後ろからあの二人が走って来た。
…一人は怒ってるけど。
「なっちゃーん、置いてかないでよー」
「置いてくんじゃねぇ……って、誰?そいつ」
「あー、これは…」
「ひ、ひどいですううう!でも、Sな綯捺さんも好きですっ!」
半泣き状態で、あたしにしがみついてきた。
それを見て琉奈はかなり引いている。
…あたしも今、あんな顔をしてるのだろうか。