【短】セカンド・ラブ
「…なっちゃん、なっちゃん」
「……なに、退場?」
目を開けると、3年等が入口に向かっていた。
「うん」
「…起こしてくれて、ありがと」
危うく教師に注意されるとこだった。
それは嫌なので、素直に礼を言う。
「良いよー、たまたま隣にいただけだから」
因みに琉奈は1組、ギャル達と楽しそうに話をしていた。
しばらく二人で琉奈を見てると、何故か顔を真っ赤にして逸らされた。
「琉奈、意外に照れ屋さんなんだよ」
と、嬉しそうに笑いながら教えてくれた。
「…意外」
「でしょー?あたしは幼馴染だから違和感ないんだけど、みんなは結構驚くんだよ」
それも、初耳だ。でも正反対な二人だから普通じゃ友達に発展することは無さそう。
「未夢!お前、あんまこっち見んなっつただろうが」
体育館から出ると、右手を腰にあてながら立っている琉奈がいた。
「…恥ずかしいの」
「は、はあ?!んなワケねえだろ!…恥ずかしくなんか、ねえよ」
そう言いながらも顔が真っ赤だ。
隣で、未夢がくすくす笑っている。