検品母
男は、山口あゆみの死骸を車で日本海側まで運び終えた。
所有のクルーザーは、こちらへ回させてある。
初冬の海風が、痛いほど冷たい。
男は山口あゆみの死骸を、クルーザーに載せると、あるポイントまで運んだ。
何を沈めても、決して浮き上がってこないポイント。
ソーシャルネットワーキングサービス、SNSで、漁師や釣りマニアに聞いた。
そこへ、重石を付けた死骸を沈めた。
あっという間に見えなくなる。
それを確かめてから、男は、ポイントを離れた。

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