ピアニシモ~18才のシングルマザー~
プロローグ~甘い時間~
「ねぇ、茉莉珂(まりか)ちゃん。
今日は、1日。
ベッドから出ない日にしない?」
司(つかさ)は、最初からそのつもりらしい。
朝起き抜けたままの、パジャマ姿で。
わたしを、自分の部屋に、迎えてくれた。
言った司は、楽しそうだったけど。
わたしのほっぺたは、ゆでだこになった。
ぼんっ!
と音を立てて、急にほほが火照るのがわかる。
あっちっち。
「も~~司ったら、えっちなんだから!」
ベッドの端に座ってる司の肩を、照れ隠しに、ばしばしたたき。
それでも、司が楽しそうに笑っているのを見て。
わたしは、両人差し指をつんつんとあわせた。
「……でも、それ。
ステキ……だね?」
だって、わたし、司が大好きなんだもん。
もともと、家のとなりに住んでいる、わたしより、一つ上。
18才の幼なじみだったけど。
つい、最近彼氏になったんだ。
だから、今、とってもラブラブって感じ?
ちょっと、恥ずかしいけど。
とっても幸せ!
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