A☆New☆彡Holiday!!
褒められることは嫌いではないが、じっと手元を
見られるとやり辛いという気持ちにはなったが

店でも活かされるならしょうがないかと
じっくり見せながらコツも教えた。

「ワインはたくさん注げばいいってもんじゃ
ねぇんだ。だいたいグラスの半分くらいが目安だ。

少し少ないくらいでも構わない。」

そして、自分の手元に細心の注意を払うこと
急かしながら注がない、余裕がある素振りで
サービスすることなど伝えた。

「なんか、バイトの課外授業みたいですね。

ありがとうございました。」

舞花に礼儀正しくお礼を言われながら
乾杯しワインを口に含んだ。

「旨い。」

朝陽は思わず言った。飲み口は軽いがスッキっとした
辛口でいくらでも喉を通りそうな感覚であった。

「どうだ?」

< 38 / 102 >

この作品をシェア

pagetop