A☆New☆彡Holiday!!
「はい。今日は、いつもの定番の鮪と鯵。
他に旬の鱸(すずき)を昆布でしめたものが
ありますがどうしましょうか。」

朝陽は顔を上げ、上野の方を向いて丁寧に答えた。

「鱸。良いね。それもらおうか。
あとは、いつもの…ね。舞花ちゃん。」

「はい。」

元気良く舞花は返事をした。

『いつもの』とは来始めた頃に頼む物に
困っていた上野に舞花がアドバイスした
メニューだった。
混んでいてもすぐに提供されるということを
知っていて伝えた一品だった。

「お待たせしました。セロリの浅漬けです。」

ニコニコと笑顔でカウンターに座っている上野に
お皿を出した。

「ありがとう。舞花ちゃん。
どう、大学は楽しい?」
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