A☆New☆彡Holiday!!
親元を離れて暮らす舞花にとって
親のような目線で大学の様子を聞いて
くれる上野に妙な親近感を抱いていた。

「たのしいんですが、来月から1ヶ月間
実習に行くことになりまして…、少し
憂鬱なんです。

憧れていた職業なんだけど、そこで現実を見て嫌になっちゃったら怖いし…。」

舞花の話を上野は黙って聞いてくれた。

「舞花ちゃん。不安になる気持ちは良く分かるけど

どんな仕事を選んでも、嫌なこととそれを上回る良いことの繰り返しなんだよ。

それを楽しむと良い。
嫌なことだけは無い筈だよ。

だって、君がこれまで学んできたことが
たくさんつまった実習なんだろうから。」

ニコニコと笑顔で返答してくれた。
舞花は目から鱗の思いだった。

(私が悩んでたことって、
こんなに些細なことだったんだ…。)

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