A☆New☆彡Holiday!!
上野の言葉には深みがあった。
これまで年数を重ねたからこそ出る
深みであった。

舞花の心に響くモノを残し上野は
帰って行った。
居酒屋のバイトにハマるのはこういうところだった。

(色んな人から興味深い話を聞けるのは
本当にためになるんだよね。

上野さんと話せて良かった…。)

「おい、佐田。」

突然厨房から朝陽が舞花を呼んだ。

「はい。」

舞花はカウンターから厨房を振り向いて返事をした。

すーさんは他の客のオーダーでホールに出ていた。

「言っとくが、家飲みはナシだ。
貧乏でも飲みに行け。」

「…?」

一瞬何のことが考えたが、
やっとさっき話しをしていた実習前の
壮行会の話だということが
分かった。

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