☆君想☆

そう言って、中庭のテラスに走る。

「亮・・・?」

あたりを見回しても、

もちろん姿はない。

気のせい?・・・いや、でも確かに、

声が聞こえた。

その時・・・

“愛莉、俺だよ”

「亮・・・どこ?」

“愛莉の頭の中。詳しく聞きたいか?”

「うん・・・」

“俺とのペアのネックレス。

それを愛莉が付けてる限り、俺と会話ができる。

愛莉に憑いてるって訳じゃないんだ。

あ、愛莉がネックレスを外してると、

会話はできないけどな!”

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