【 側にいるよと笑うから 】




重たいため息を付きながら、職員室の扉を開けた。
正確には開けたのはこいつで、私はその後ろを足取り重くついていく。



「お、来たな。
実はな、女子剣道部の顧問の先生が明日から産休になったんだ。」


「産休――???!!!」


「うるせぇ。先生気にせず続けてください。」


「あ、あぁ。だから夏休みから剣道部は男女合同の練習になる。杉本、日程はほとんど変わらないが、練習メニューについて新田と話し合ってくれ。新田、女子はうち(男子部)が面倒見ることになるがいいな?」


「分かりました。」


「全力でお断りさせて頂きます。」




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