《完》パーフェクトウエディング*社長の奥様は22歳*
「…ボクはカボチャでもいいけど。台詞はないし楽だから」



魁はカボチャ役を快く引き受けてくれた。



「でも、おかしいね~王子様とお姫様は本当は1人ずつなのに…」
魁は首を傾げた。


「オトナの事情ってヤツかな~」


「!?」
キョトンとした目つきで魁は私を見つめる。


物語の『シンデレラ姫』の世界では王子様とお姫様は1人ずつ。
それを組の半分の5人ずつが演じるって可笑しな感じ。


きっとそれは、親の希望なんだろうなあ~


わが子を目立たせたい親が多いって言うか…



明和の親たちってそんな人ばかりーーー・・・


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